2014年3月15日土曜日

[857] Orkiestra Ósmego Dnia - At The Last Gate


Label: Savitor
Catalog#: SVT 007
Format: Vinyl, LP, Album
Country: Poland
Released: 1984
DISCOGS

A1 Opening Act 1:25

A2 Forgotten Prayer 3:50
A3 Dancing In The Wind 4:15
A4 Stream 3:40
A5 November, 1st In New York 4:15
B1 Rondo Con Fuoco 3:25
B2 Descending 5:55
B3 Again & Again 1:50
B4 At The Last Gate 5:45

ポーランド出身の作曲家Jan A.P. Kaczmarek(ヤン・A・P・カチュマレク)と、ポリッシュ・ロック/ジャズシーンの名手Krzysztof Ścierański(クシシュトフ・シチェラニスキ)により結成され、1977年から89年の活動期間中に4枚のアルバムを発表したポズナンの器楽アンサンブルOrkiestra Ósmego Dnia(Orchestra Of The Eighth Day)の2作目。同年に優れたソロ作を発表しているŚcierańskiのギター/フレットレス・ベースの腕前はもとより、このサウンドを特徴付けているのはFisher's Fidola(Fidola Fischera)と呼ばれるユニークな弦鳴楽器フィドラ/コンサート・マンドリネッテ。後にアカデミー賞作曲賞を受賞した「Finding Neverland」をはじめ、数々のフィルムスコアを手掛けているKaczmarekは、当時このフィドラの唯一の奏者として活動し、NiewczykのConcert Fidola製作にも関わっていたようです。本作でもフォーク/ジャズを基調にした演奏に、アコースティック・シンセサイザーとも称されるFisher's Fidolaがもつ多辺的な音響が引き出され、随所に効果的に導入されています。キツツキのドラミングやヒタキの声が響く森のサウンドスケープの幕開けから、弓弾きのフィドラが荘厳な祈りの空間を生み出すA2、フィドラのグリッサンドとアルペジオ、ギターのハーモニクス、フレットレス・ベースが美しく絡み合う夢見心地のアンビエンスA4など、インストゥルメント各々が響きの境界を浸食しながら、穏やかにひとつの像を結ぶA面の構成が素晴らしいです。




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