2016年6月3日金曜日

[050] Matteo Nasini


音・写真・立体作品などを発表しているローマ在住の美術作家Matteo Nasini(マテオ・ナシーニ)。過去4年の間に製作したエオリアン・ハープの記録を収めたブックレット+LP「The Sudden Gust」(Nero Magazine, 2014)のほか、これまでのプロジェクトに関係したトラックが作者のサウンドクラウドで公開されています。下記は、その中から特に興味をひかれた4曲。Mediterranean Sonata」は、地中海地方の楽器とフィールドレコーディングした環境音を使い、海岸線の形状を楽譜に見立て、演奏者が自由な解釈で演奏した作品。「Montescrew1998」は、初めて手にしたシンセ ローランドJuno-6とディレイを使った初期録音で、長年紛失していたテープに残されていた曲の1つ。Distratti Per Quattro Clarinettiは、作品集「Distratti Dal Buio」(Yard Press, 2015)の出版に際して、ローマ市内にあるサンタリタ教会で行われたクラリネット4重奏のライブ録音。建物中央の観客席にクアドラフォニック・サラウンドとして響くように、各パートは四方に配置され、それぞれ異なる方向を向いて演奏されたといいます。そして、最新トラック「Sleep Spindle」は、4月7日に行われたエキシビジョン「Sparkling Matter」で、睡眠時の脳の活動をリアルタイムで音に変換するスリープ・コンサート中に生成された音の一部。

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Matteo Nasini
Rome, Italy